2009年5月25日 (月)

亀鳴く

前回のブログ記事の一句は、多摩御陵で作った句です。多摩御陵の正式名称は武蔵陵墓地。多摩御陵は、昭和天皇陵が造営される以前の名称で、それが現在でも通称で使われているのだそうです。昭和天皇陵(武蔵野陵)にしても、昭和天皇の皇后陵(武蔵野東陵)にしても、古墳時代の墓みたいで、今の日本でこんなにも大きな墓に埋葬される人は誰もいないと思います。さすが、やはり天皇は神様なのですね。

○御陵にて砂利の音聞き亀の鳴く

「亀鳴く」とは、藤原為家の「川越のをちの田中の夕闇に何ぞと聞けば亀のなくなり」から起こったと言われる季語です。本当はあり得ない現象を、幻想という風情とともに春4月の季語にしたとも言われています。(今月は夏5月で、勇み足ですが、ご勘弁を・・・)

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2009年4月29日 (水)

杉の花

杉花粉症は日本で最も多い花粉症で、国民の15%が患っているとも言われています。私自身は幸いにして花粉症にはあまり縁がないのですが、ただ周りを見ていると、ここ数年、特に花粉症が問題視されている様な気がしています。

○杉花粉今に始まることでなし

少しネットで調べてみますと、例えば東京都では1980年代後半より花粉症対策検討委員会を、1998年からはアレルギー性疾患対策検討委員会を設けるなど独自に花粉症・アレルギーに関する研究や施策を行ってきたそうですが、2006年度より急遽、事業化がスタートしています。それに関して、東京都の石原知事は2006310日の知事会見で「私、今まで花粉症じゃなかったけど、去年あるときなってから、急きょ、問題意識が。人間てそんなもんだよ」と、それまで花粉症とは縁のなかった石原知事が2005年に花粉症にかかったことが契機となって事業化が具体的になったことを認める発言をしたそうです(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)。面白い話ですね。

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2009年4月26日 (日)

春の空

柔らかく、やさしい感じがする春の雲。その白雲がほのかに流れ、また雲のないときでも、どことなく白い色を含んだ温かい感じがする春の空。その空を見上げていると、人生の様々な出来事も全て承知の上で、私たちに和やかな日差しを照らしているかのように感じられます。

○人生の流転も承知春の空

私もまた春の空の如く、人にやさしく、和やかでありたいと思います。

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2009年4月23日 (木)

春の雲

春の雲は薄く空一面に広がっている風情で、存在感が夏の積層雲・積乱雲、秋のいわし雲に比べて薄い感じがします。しかし、その分、柔らかく優しい感じがしますね。

顧みて幸せ思ふ春の雲

春の雲の柔らかさ、そして優しさは、人の心の温かさ・優しさにも通じるものがあって、人の心をいやしてくれる雲だと思います。

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2009年4月20日 (月)

春の風

いつだったか、風が強い日がありましたね。春の夜長に、風の音だけがビュービューと響いてました。そういう音を聞きながら、私は自宅で仕事してました。私の自宅はビルの3階です。

春風やビルの谷間で威勢良く

ビルというのは人工的につくられた建造物ですが、そのビルによって風の流れが阻害されると、風は進みやすい場所を求めて、ビルの谷間の風の勢いが増す。なので、風の音は強くなる――風の音を聞きながら、そんなことを思ってました。この考えで正しいかどうかは分かりませんが、そういう理屈で風の音が強くなっているんじゃないかなあ、と感じてました。

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2009年4月17日 (金)

春の夜

今年の巨人。4月16日現在で、11戦6勝3敗2引分の首位。2連敗の後、引き分けを挟んで、6連勝。最初はどうなるかと思いましたが、原監督はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の優勝監督ですから、その手腕に期待したいと思います。

春の夜や巨人の星は此処にあり

落合監督率いる中日ドラゴンズも2位と好位置をキープしており、阪神タイガースは少し出遅れたようですが、今年もプロ野球ファンを楽しませてくれる好勝負・好プレーを期待したいものです。

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2009年4月14日 (火)

長閑

今回もまた、感謝シリーズの第3弾といった感じです――先日は大きな丸いお月さんが出ていて、本当にきれいでした。いかにも月の中でウサギが餅つきをしているかのような風情で、こうした月を見ることができたことに感謝したくなりました。

長閑なる日を賜りて感謝なり

長閑の「長」は日の長さを表すとも言われていますが、そう言えば、最近は本当に日も長くなってきましたね。

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2009年4月11日 (土)

春の日

長い冬が通り過ぎて、漸く春がやってきたと実感できる今日この頃ですね。経済情勢もこうあってくれると有難いのですが、せめて気候だけでも麗らかになってくれると、それだけでも気分が随分と違うものです。

春の日に感謝感謝の日射しかな

気分を明るくしてくれる春の日射し。思わず感謝の心が湧いてきました。

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2009年4月 8日 (水)

うららか

5回シリーズでお送りした「俳句の詩精神を考える」。いかがだったでしょうか。俳句は「極楽の文学」とも言われるそうですが、自らの心の内から湧き上がる感動や感激を詠ずるという意味では、確かにそうだと思います。その意味で、今日の一句――今年は3月末から4月に入っても、「えっ、ほんと?」と感じるくらいに意外と寒かったですね。そうした中で、漸くうららかな天候を頂けるようになった感謝を一句にしてみました。

うららかな日を頂きて感謝なり

今回から、また通常の作句に戻ります。今後とも宜しくお願い致します。

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2009年3月20日 (金)

開帳

秘仏が開帳される。それが三十年とか、五十年とか、百年に一度ともなれば、その秘仏を是が非でも拝ませて頂こうと、多くの人が訪れる――そうした光景は由緒ある寺院ではよく見られる風物詩と言えるものですが、信仰の求め方もまた人それぞれです。ご利益的に求める人もいれば、自らの人格形成を願って祈る人もいますし、自分のことよりも他の幸せを願う人もいます。

百年に一度の開帳待ち遠し

百年は誇張した表現ですが、時の名仏師が心魂を込めて刻んだご秘仏を拝することで、涙を流し心を癒される人がいる。そして、落ち込んでいた心に灯が点り、勇気と元気を取り戻す。それは間違いなく、その人の心が救われた証だと思います。

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2009年3月17日 (火)

大試験

前回の記事の句――

大試験ペンの音のみ響きをり

に対して、ある読者の方から、次の句を寄せて頂きました。

大試験鉛筆の音時刻む

でどうでしょうか?と。どうも有難うございました。臨場感が出ていて、とても良い句だと思います。今後とも、ご指導・ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。

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2009年3月14日 (土)

大試験

今回も前回に引き続き、「大試験」という季語で作った一句です。

大試験ペンの音のみ響きをり

単なる試験ではなく、大試験ですからね。やはり人生を賭けた試験と言えるでしょう。例えば、入学試験とか、資格試験。それも難関と言われる大学や資格を取るための試験ともなれば、競争も厳しく、まさに真剣勝負です。しかも、その試験に受かったことがゴールではなく、その先にはまだまだ試練が待っています。人生は厳しいですね。

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2009年3月11日 (水)

大試験

ひと口に試験と言っても、受験もあれば、資格試験もあって、この頃は数も増えています。大学入試は春、国家公務員試験とか、司法試験は夏です。ただ、「大試験」という季語に関しては、これは春。

重圧に耐えて闘う大試験

本当は試験というのは、勉強しなくても通るくらいでないとダメですね。普通に使えるくらいの知識でないと資格とは言えないですね。まあ、勉強に努力するタイプかどうかを試験しているのだと思います。

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2009年3月 8日 (日)

春めく

今の時期というのは、これから新しい学校への入学。今まで通った学校からの卒業、そして新しい会社への入社。更には、社内での人事異動、転勤などと、何かと人の動きが慌ただしくなり、そこにまた新しい出会いが待っている。そして、新しい恋愛も・・・。そうした期待と不安に胸がふくらむ時期でもあると思います。しかも、これからは、だんだんと春らしく暖かくなっていきます。

春めきて恋の予感に胸おどる

男と女の出会い。そして、恋や恋愛に年齢は関係ありません。今年の春はどういう出会いが待っているのでしょうか。

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2009年3月 5日 (木)

白酒

今回は前回に引き続き、白酒です。実は前回の一句である

白酒に酔いし我が身の悲しさよ

この句を見たある方から、次の句を返して頂きました。

○白酒で酔える我が身の幸せよ

つまり、「白酒でも酔える貴方はとても幸せな人ですよ」と言って頂いたわけです。確かに、私は酒が弱いので、酒の席にはあまり縁がありませんが、それでも酒を飲んだ時には弱い分だけ陽気になれます。物事は、何事も考え方次第ですね。

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2009年3月 2日 (月)

白酒

雛祭りに雛に供える濃い白いお酒。それが白酒です。その白酒にさえ酔ってしまう我が身の悲しさ。私は、ある人から「酒を飲めないというのは人生の楽しみの半分を知らないのと同じだ」と言われたことがあります。

白酒に酔いし我が身の悲しさよ

酒というのは人間関係を築く上での潤滑油のようなものだと思います。私は酒が弱くて、その分、人生を損している気がしています。

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2009年2月26日 (木)

薄氷

先の休日の午前、天気が良かったので、家の近くと言っても徒歩15分くらいの場所ですが、川が流れている場所にまで散歩に行きました。すると、歩道からは、川の流れの表面に薄々と氷が張っているのが見えました。これは、薄氷(うすらひ)と言って、2月の季語です。天気が良いので、この薄氷も正午前には消えてしまうだろうと思いながら、その様子を眺めていました。

薄氷も無常なものでありにけり

この時節というのは、暦の上ではもう春ですし、これからもっと暖かくなって行くのですが、そうした中にでも何か物悲しさを感じさせる時期ですね。

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2009年2月23日 (月)

今回も前回のブログ記事と同じく、神代植物公園で作った一句です。

○白梅や薄日の中で燐として

まだ二月の淡い日差しの中で咲いていた白い梅の花には何とも言えぬ気品が感じられ、燐としている姿が印象的でした。何でも平安時代には紅梅がもてはやされたそうですが、「万葉集」では白梅が多く詠まれたそうです。白梅の気品は奈良の都の歌人たちの心をとらえていたのですね。

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2009年2月20日 (金)

水温む

先日の215日は東京都調布市の神代植物公園に俳句の吟行に行ってきました。私の属する俳句の会では今年最初の吟行です。

実は私は2月の月初にも同公園に遊びに行ったのですが、その時はまだ寒くて、鴨が池の外でじっとしていました。全く微動だにしないので、少し遠くから見ると、まるで焼き物の人形のようでした。しかし、15日は春めいて気温も暖かく、鴨も池の中を泳いでいました。その姿を見て、「先日見た鴨は人形ではなく、本物だったのだなあ」と思いました。

水温み鴨も水輪を引きにけり

三寒四温の時節になり、暦の上では既に春ですが、名実ともに春と言えるのはまだ少し先という感じですね。

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2009年2月17日 (火)

冴返る

今の時期は晴れの日はよいのですが、雨が降ると急に寒くなりますね。晴れの日が続いて、雨が降ると、何か不意打ちを食らったような気分になります。

冴返る不意をつかれて服着込む

物事はすんなりとは行きません。春に向かっていることは分かっていても、やはり紆余曲折を経らながら少しずつ、少しずつ、徐々に、徐々にというのが自然の摂理のように思います。そして、思い通りにならないからと言って不平不満を持つのではなく、自分が自然の営みに合わせていく。我を立てるのではなく、自分が合わせていく気持ちを持つことによって、心が穏やかになれると思います。

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2009年2月14日 (土)

春寒

今の季節は試験シーズンでもあり、喫茶店で息抜きし、身体を休めていると、参考書を広げて勉強している人たちの姿をよく見かけます。でも、若者だけに限らず、割と年配の方でも勉強されています。またイヤホーンをつけて音楽を聴いている人もいますし、一人もの思いに耽っている方もいます。もちろん、本を読んでいる方もいます。

○春寒し隣は何をする人ぞ

寒いときには、心も内に向かいがち。暖かくなって気持ちが開放的になってくると、明るく飛び交う声の中から、隣の人たちの状況を察する事も出来ますが、心が内に向かっていると、外からはその人の心の中までは見えません。2月というのは、そうしたシーンを垣間見せてくれる時節でもあると思います。

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2009年2月11日 (水)

浅き春

今の時期は、朝起きた時は寒くて、晴れの日は正午前から暖かくなり、この暖かさがずっと続けばいいなあと思うのですが、夕方になるとまた寒くなる。まだ春の実感には程遠い感じがします。

○浅き春浅きがままに過ぎし日々

私は日中には日陰の道を避け、日が当たっている道を歩くようにしています。こうした事も今の時期の年中行事。春はもうそこまで来ています。景気の方の春はまだまだ先かもしれませんが・・・。

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2009年2月 8日 (日)

春寒

私は時間のある時には、仕事帰りにお寺の境内を散策してから、家に帰ったりもしています。しかし、今の時期はお寺に向かうものの、如何せん寒いので、「やっぱり今日は止めよう」と思って、来た道を戻って家に帰ることがあります。

春寒し来た道歩みを返しけり

私は宇宙・生命・宗教といったものに関心があって、勉強もしています。宇宙の神秘、生命の神秘、仏の世界の神秘・・・。私だけに限らず、そうした神秘的なものに関心を持たれている方は多いのではないでしょうか。昨今の金融危機だとか、経済危機だとか、そうした世俗的なものを超越した、人間本来の在り方みたいなものを学べるような気がしています。

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2009年2月 5日 (木)

寒明

小寒、大寒と続いた寒の30日が節分で終わります。これが寒明けで、立春になります。そうやって厳しい季節から柔らかい季節に移るのは嬉しいことです。ただ、寒さ厳しいが故に引き締まった心、鍛えられた心というものもあるのではないかと思います。

○寒明けて鍛えし心なくすまじ

例えば、武道をされる方であれば、寒さ厳しい中、早朝から起きて寒稽古に取組まれた方もおられると思います。これから暖かい季節に向かっても、そうした修行を通して引き締まった心を忘れることなく一年を通すことが出来れば、良い一年を過ごすことが出来るに違いないと思います。

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2009年2月 2日 (月)

春の風邪

の住む地域でも、インフルエンザが流行しているようです。やはり普段から心掛けるべき予防策と言えば、抵抗力を維持するために、規則正しい生活と睡眠。それと、うがい。そうした足許の実践しかないように思います。

春の風邪押して今日も出勤す

私は仕事で外出していることが多く、風邪を引いた時などは、朝起きた際に「今日は休みたい。家でじっとしていたい」と思うこともしばしばです。しかし、それも儘ならず身支度をし、家を出て電車に乗るわけですが、あまり健康的とは言えませんね。

でも、病は気から」という言葉があるように、発症しない人も多いわけでして、そういう人の心の在り方をぜひ見習いたいものだと思います。

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