大根の句②
今回は、くど過ぎる一句をご紹介します。
○木の椀に木の匂ある大根汁
この句は私がかつて小さな旅をした際に、地元の方から出して頂いた木の椀に入った大根汁を思い出して作った句です。私としては、よく煮えた大根と、そこに木の椀から醸し出される木の匂とが絶妙な調和を見せているような感じがして、その様子を一句にしたつもりでした。しかし、この句もまた定例会に出して、誰からも選んで頂けませんでした。定例会が終わった後の感想として指摘されたのは、「木の椀に木の匂がするのは当たり前なので、くど過ぎる。俳句は五七五の十七文字しかない世界なので、くど過ぎる表現をしたのでは字数がもったいない」と言うものでした。なるほど、言われてみれば確かにその通りで、「俳句は難しいなあ」と思った次第です。
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